【結果発表】Withコロナ時代と学生の社会貢献に関するアンケート
こんにちは!学生インターンのみっちゃんです!
5月から始めたドコケアでのインターンシップが、もうすぐ終わろうとしています。さみしい……。
インターンシップでは、主に学生へのアンケート調査とその分析、マーケティングをしていました。今回はその集大成として、アンケートの結果まとめについて皆さまにお伝えします!
アンケートの概要
- 目的
- 学生の方のドコケアに対する認知度向上
- そもそも社会貢献、移動支援をしたいというニーズはあるのか
- 学生の方がドコケアに介助者として関わる場合、どこに障壁があるのか
- 対象
- 大学生・大学院生
- 若手社会人
- 方法:Googleフォーム
- 質問内容
- コロナ禍における社会貢献への関心
- 交通弱者、移動支援への関心
- ドコケアへの関心
- ドコケアへの不安・懸念点
- 期間:5月8日~5月20日
- 告知方法
- ケアプロ株式会社が運営するホームページやSNS
- 上智大学学生サークルウェブサイトアリオーゾ記事掲載
- 学生留学を支援するトビタテ!留学JAPANのメーリングリスト
- 新型コロナウイルス感染症についての学生によるできること会議のSNS
- その他
- 倫理的配慮:匿名性を保持して分析、公表することを伝えた上で、アンケート回答を依頼
- 回答件数:62件
定量回答の結果
割合・回答数などで集計できる定量回答の結果を見てみましょう!
回答者の学部、学科、専門について、カッコの数字がある場合は複数人による回答があり、カッコの数字がなく無印の場合はお1人のみ回答がありました。
驚いたことは非医療系の回答者が多いこと。ドコケアは医療系の方のほうが関心があると思っていましたが、幅広い方々に関心を持っていただけて嬉しく思いました!
定性回答の結果
つづいては定性回答の結果です。ここでは、自由記述でいただいたコメントを集計しています。
定性回答の質問文は次の通りです。
まず回答者全体に「移動支援に関心がありますか?」と質問しています。
「はい」と回答した方へ
→「ドコケアで移動支援するときの不安・懸案事項を教えてください。」と質問しています。
いいえと回答した方へ
→「移動支援に関心がない理由を、教えてください。」と質問しています。
それでは定性回答の集計結果を見ていきましょう!
定性回答のまとめ
一番多かった項目は「心理的ハードル」でした。相性、安全性、緊急事態への不安、責任、モチベーションなど、ドコケアで介助する上での心配事が多く寄せられました。
ただ、学生さんにとって介助は身近でないことから、仕事内容がイメージできないことも心理的ハードルに関係しているのではないかと考えられます。
次に多かったのは「具体的な仕事内容」についてです。
●介助方法がイメージしづらい
●介助以外のシステム面が十分に理解してもらえてない
このようなことが挙げられ、学生さんにとって介助は身近でない分、サポートを手厚くする必要があると改めて分かりました。また個人で働くことになるため、どうやってシステムを使うかを明確することも求められています。
定性回答を集計して感じたことは、移動支援への意欲が高い学生さんが多いのに、上記のせいで介助者になることをためらう人が出てくる可能性があることです。このままだと学生さんの熱意ある力が、利用者さんに届かないことになります。
そこで、利用者さんだけでなく、介助者さんも含めて双方が安心・安全なサービスを目指すことが重要だと考えました。
アンケートの目的と結果の関係について
アンケート開始前に設定した目的に対し、どのような結果が得られたかまとめました。
目的
- 学生の方のドコケアに対する認知度向上
- アンケート回答者へは認知してもらえた
- そもそも社会貢献、移動支援をしたいというニーズはあるのか
- 社会貢献をしたい人の割合はほぼ100%
- 移動支援に関心がある…75%⇒ニーズは十分にある!
- 今後は、ドコケアへ積極的に関わっていきたいの25%、状況が許せば関わっていきたいの43.8%、を介助者に取り込むアプローチをする。
- 学生の方がドコケアに介助者として関わる場合、どこに障壁があるのか
- 最多:「心理的ハードル」
- 相性、安全性、緊急事態への不安、責任など
- 次点:「具体的な仕事内容」
- 介助方法がイメージしづらい
- 介助以外のシステム面が十分に理解してもらえてない
- 最多:「心理的ハードル」
次に、3.の「学生の方がドコケアに介助者として関わる場合、どこに障壁があるのか」について、最多の回答だった「心理的ハードル」にも関連する「具体的な仕事内容」について考えてみました。
アンケートの結果から、ドコケアは「病や障がいがあっても安心して外出できる世の中を」と掲げているため、ドコケアでの移動支援=医療行為が伴う、もしくは介助が難しい人の支援とイメージされやすいようです。そこで学生の方でも介助できるケースをピックアップしました。
杖を使う方、車椅子を使う方への介助の仕方は少し研修が必要になりますが、どの例も学生さんがサポートできるものです。
ここで挙げた利用者さんの例に共通することは、医療行為が必要ないものの、1人での外出には不安があること。こうした利用者さんはたくさんいらっしゃいます。例えば下記の図で赤線が引かれているような方々です。
学生の方にどうアプローチする?
マーケティングで使われる消費者行動のモデルである、態度変容モデルAMTUL・AISCEASを参考に、学生の方と一般の方がどうしたらドコケアの介助者になってもらえるか考えました。
左から2列目で黄色のマーカーで印がついている部分は、今回のアンケート回答です。アプローチ案は、どれくらい効果があるか、費用はいくらか、といったことを考慮せず多くの案を出すようにしたため、これからどのアプローチを実行するかを考える必要があると思っています。
学生がドコケアに関わる方法って他にないの?
学生の方は医療行為ができない以上、医療的ケアが必要ない利用者とマッチングする必要があります。
そのため、仮に医療的ケアができない学生の介助登録者が多く、医療的ケアを必要とする利用者さんが少ないとマッチングが成立しにくくなる可能性があります。
マッチングができない、つまりバイトができないサービスは登録しても意味がないですよね?そして学生登録者の満足度が下がり、サービス評価も下がる、というスパイラルになる懸念があります。
そこでサービスを拡大し、医療行為が必要でない利用者さんの登録数を増加させる必要があります。学生の方へのマーケティングだけでなく、医療行為が必要でない利用者さんへのマーケティングもする、ということですね。
ただ、ドコケアはまだ始まったばかりのサービス。サービス拡大はこれから、という段階です。そこで外出支援に関心がある学生に、今すぐ活動してもらえるようなことはできないかと考えた案がこちらです。
【サッカーナースへの参画】
学生・社会人のサッカーの試合、ブラインドサッカーの試合といったサッカーのイベントに看護師を派遣するサービス。ドコケアを運営するケアプロ株式会社によって運営。強みはサッカーのルールを熟知し、スポーツで発生しやすい傷病の看護ができること。
○ここに学生介助者が参画するメリット
- スポーツへの関心・知識をを活かして活躍してもらえる
- バイトの集合時間を早めれば看護、サッカーのルール等の研修が可能
- ドコケアは1時間1500円からなので、一般的なイベントバイトよりも高収入
- サッカーナースにとってはより専門的なケアに注力できるようになる
【学生長期インターンシップ生による介助者研修プログラム企画・運営】
長期インターンシップの仕事として、介助者研修プログラムの企画・作成、マーケティング、プロモーション、実行、学生インターン生のマネジメントなどをできるようにする。
○ここに学生介助者が参画するメリット
- 自分の仕事がダイレクトに社会貢献になると実感してもらえる
- ドコケアにとっては介助を知らない学生だからこそ分かる介助のポイントを入れてもらえるし、学生にとっても介助の勉強になる
- 企画から実行、マネジメントまで幅広く仕事をすることで、ビジネスのやりがい・難しさを学んでもらえる
参加してみたい案はありましたか?ドコケアを通じて、学生の方、利用者の方、その他関係者の方、全方向にwin-winになれるようにしていきたいです!
最後に
「Withコロナ時代と学生の社会貢献に関するアンケート」の結果から、今後のアプローチ案までお知らせしました。
この記事で一番お伝えしたいことは、学生の方はドコケアにかなり意欲的なこと!もう一度結果を載せておきますね。
今回のアンケート結果をもっと詳しく知りたい!という方へ、詳細版のPDFをご用意しました。学生インターン・みっちゃんの考察もボリュームアップしています。ぜひご覧ください!
ダウンロードはこちら
今回のアンケート結果は、今後のドコケアのサービス向上・プロモーションに活用させていただきます。皆さんご協力ありがとうございました!