2020.07.08視覚障害者Tさんの声

※この記事はクラウドファンディングReady forの新着情報に投稿した記事を、編集したものです。

先日、視覚障害のあるTさんの外出に、ドコケア事務局も同行させて頂きました。
今回は、同行した様子や、Tさんに伺ったお話についてお伝えします。

『登録編』

■きっかけはSNSコミュニティ

Tさんがドコケアを知ったきっかけは、Tさんと同じ網膜色素変性症という病気を持つ方や家族が、自由に情報交換・相談できるSNSのコミュニティでした。

網膜色素変性症は、眼の光を感じる組織が障害を受ける進行性の指定難病(推定患者4万人)です。個人差はありますが、徐々に見える範囲が狭くなったり、視力の低下などが起こります。

現在、治療法が確立されていませんが、6月11日にiPS網膜の臨床研究が承認され、研究・治療法の進展が期待されています。

SNSのコミュニティの中で、ドコケアのWEBページが移動支援サービスとして紹介され、Tさんは興味を持ち、登録してくれました。

 ■障害や身体情報の登録

Tさんは視覚補助ツールとして、スマートフォンに搭載の読み上げ機能を用いながら、お一人で登録を進めてくれました。

※ドコケア依頼者さん・利用者さんの登録画面

 

登録に関して

「登録に必要な情報を入力する中で、読み上げ機能がうまく作動しない箇所もあり、苦戦しました。

写真の登録も『これで合っているのかな・・・』と不安でした。

依頼するのも実際に利用するのも僕で、出来る限り一人でやりたいという思いがあるのですが、難しい部分もあったので、登録作業を事務局でサポートしてもらえるといいなと思いました。」

とお話してくれました。

入力すべき内容が合っているのか不安な中、登録申請を行ない、ドコケア事務局に確認のご連絡をくれました。

■登録作業のハードル

Tさんがご連絡をしてくれたことで、ドコケア登録作業のハードルが高く、本当にドコケアを必要としている方に届かないかもしれない、ということに気づくことができました。

そこで、登録作業のハードルを少しでも低くし、皆様にご利用いただけるように、弊社スタッフで登録作業のサポートを行っておりますので、お気軽にご相談ください。全力でサポートさせていただきます。

※お問合せ先は、記事の最後に掲載しています。

『ドコケア利用日編』

 

■お出かけ前にチャットで連絡 

Tさんと介助者さんは初対面でしたが、依頼成立からドコケア利用日までの間、ドコケアWEBアプリ内のチャット機能でコミュニケーションを取っていました。

ドコケア利用日の詳細スケジュール(公園名やATM・コンビニの店名)、お互いの新型コロナウイルス感染症対策や体調などの連絡を取っていました。

■初対面の介助者さんも、登録された介助方法で安心

Tさんの場合、Tさんが左側、介助者さんが右側に立ち、介助者さんの左腕を掴んで歩行します。

事前にWEBアプリにTさんの介助方法が登録されているため、介助者さんは実際に会う前から介助のイメージができたとお話していました。

なお、病院や介護施設では、医療介護従事者から身体情報等を確認されますが、ドコケアでは、依頼者がご自身の情報を登録して伝えます。

細かい確認は、先ほどのチャットや当日になります。医療や介護の情報をご本人やご家族が持ち、更新して、様々な介助者に依頼できることを目指しています。

■いよいよお出かけ!

待ちに待ったドコケア利用日当日。

事前の天気予報では雨が降る予定で、チャット内でも天候を心配する会話をしていたそうです。

しかし介助者さんの友人がてるてる坊主を作ってくれたおかげもあり、雨は降りませんでした。

 

アルコール手指消毒をし、ご自宅を出て、公園に向かう2人。

公園に向かう途中、20段ほどの階段がありました。ステップの高さや幅が様々で、一歩一歩、踏み外さないように気を付ける必要がありました。

病院内で働く看護師は、バリアフリーの環境の中でケアをします。

訪問看護師は利用者さんの住み慣れた家の中でケアをします。

病院や家の中ではなく、街の中でケアすることの難しさと大切さがあることを介助者さんは学んだそうです。

公園でベンチに座って15分ほどお話をした後、ATMとコンビニへ向かいました。

■視覚障害withコロナ時代

新型コロナウイルス感染症拡大防止のためソーシャルディスタンスという言葉をよく耳にしますが、視覚障害があるとお店のレジ前にある足型ステッカーが見えません。

 

また、視覚に障害がある方はこれまで触ることで情報を得てきましたが、このご時世、人の目が気になり、また自らの感染リスクが高まります。

Tさんの眼の代わりになれるよう、介助者さんはTさんにできるだけ声で情報を伝え、無事にATMの利用とコンビニでお昼ごはんを購入し、帰宅しました。

 

Tさんは視覚障害がありますが、人目が気になったり、片手が塞がってしまうという理由で、同行者がいる場合は、白杖を使いません。

一人のときや必ずヘルプが必要なときだけ白杖を使用しています。

そのため、リュックサックにホルダー式のヘルプマークがついているだけで、周囲の人からは体が不自由には見えません。

 

ドコケアの介助者さんは普段着で、白衣も来ていません。

だからこそ、周囲の人もAさんを介助しているとは思わないのかもしれません。

そのため、周囲も「配慮しよう」となりにくいデメリットもありますが、街中で日常に溶け込んだ外出支援ができるというメリットにもなる思います。

 

ドコケアで介助されていることがわからないくらい自然に、病や障害がある方が自由に安心して外出できる世の中を目指しています。

 

『インタビュー編』

 

「ドコケアを利用する前は、どのように外出していましたか。」

民間の便利屋を利用していました。

近所の買い物や散髪、それから新型コロナウイルス感染症の感染拡大前はプロ野球観戦に行くのが趣味で、遠出にも利用していました。

 

ドコケアは、介助者さんとの時給の交渉になりますが、比較的安いと思います。

公的サービスは、利用申請の手続きが大変で使っていません。

他の方から聞いた話ですが、登録書類の提出や、月の外出予定を事前に計画書として提出しなければいけないので、大変そうです。

ドコケアも登録時のハードルは高かったですが、登録情報の入力は1回きりで、あらかじめ月毎の予定を立てる必要はないですよね。依頼書の作成はなんとか一人でできました。

どんなWEBアプリも最初は難しいですが、使っていけば慣れるかなと思います。

「新型コロナウイルス感染症の外出への影響はありますか。」

新型コロナウイルスに限らず、やはり一人で出歩くのは怖いですね。

このご時世、色々なものに触れて情報を得ようとすること自体が周りにあまりよく思われないので。

また、今まで介助してくれる人の腕を掴むのに抵抗はありませんでしたが、このご時世、気にされる方もいると思うので気を遣います。

感染してしまう・感染させてしまうかもしれないと思うと、公共交通機関もなかなか使えず、あまり遠出できないのかなと思います。

「新型コロナウイルス感染症が落ち着いたら、どんなおでかけをしたいですか。」

見えないながらも野球観戦が趣味なので、プロ野球観戦に行きたいです。

横浜DeNAベイスターズの大ファンで、毎年何試合もスタジアムに行って野球観戦を楽しんでいます。

1回7~8時間と長時間の利用になりますが、新型コロナウイルス感染症が落ち着いて、プロ野球の観客を入れての試合が始まったら、ぜひ行きたいです。

 

視覚障害のある方の外出支援の課題や、アフターコロナの外出への期待をお聞かせいただきました。

ドコケアでは、登録作業のハードルを少しでも低くし、皆様にご利用いただけるように、ドコケア事務局にお電話やメールでお問合せをいただければ、全力でサポートさせていただきます。

 

〔メール〕support@dococare.zendesk.com

〔電話番号〕05031981130

      (受付時間9:00~12:00/13:00~18:00※最終受付17:30)

 

登録作業を含め、ドコケアについて分からないことがあれば、お気軽にご相談ください。